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先日は塾生によるグループ発表でした!

2023年11月15日
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今回はジェンダーギャップ問題を考えるというテーマで塾生が5つのグループに分かれて、原因や解決策を発表し意見交換が行われました。以下で各グループの発表内容を紹介します。
グループA:「greedy work」(高密度な長時間労働に対し高い報酬を得る仕事)という用語を用い、家事育児の負担が少ない男性、未婚の女性がこの「greedy work」を担い、家事育児を担う女性がそれを担うことは不可能となるため、結果的に男女の賃金差が大きくなるという研究から、greedy workerの今までの長時間労働、非代替性の高い働き方から柔軟な働き方に変えていくこと、それ以外のwokerの働く環境も整えることで格差是正につながるという提言がありました。
グループB:日本の格差問題というテーマで考察し、働き方改革をすることを解決策と定め、そのためには性別役割分担の意識を改革すること、政治に反映させるために世論を醸成すること、指導的な役割を持つ女性を増やすことが重要であると提言しました。
グループC:日本の男女格差問題の歴史を振り返り、教育、政治、文化のいずれの面でも歴史上で形成された制度によって現在の格差が生じていることを指摘し、制度の変更を提言しました。
グループD:ジェンダーギャップが少ない他国の事例を考察し女性の社会進出のためには男女平等に家事育児を行う文化制度を求めることを提言しました。
グループE:男女格差問題対策が進んでいる日本企業と海外企業の事例の紹介を行い、ジェンダーギャップ問題の解決策として男女のいずれに対しても自律的なキャリア形成を促し、働くことへの意識付けを行うために活躍支援制度が必要であると提言しました。
いずれのチームの発表においても「日本人に植え付けられている無意識の性別役割分担を変えていくことが必要だ」ということが共通していました。専業主婦になりたいという人に関する議論の中で、自分の可能性を知った上でそうなりたいなら素晴らしいことだが、現状ではそれが当然だとほかの選択肢を知らないまま専業主婦になっている人も一定数いるので広い視野を持つことが必要なのだと分かりました。無意識的に刷り込まれている「女は内、男は外」という概念を変えていくのはなかなか難しい上に、今、無理やり制度を変更したら反対する人も出てくるだろうが、どんな意見があっても制度として男女平等を押し進めれば数十年後の世代で男女平等が当たり前の世論になっているかもしれないと考えました。
今回の発表会で、ジェンダーギャップについて様々な視点から考えることができて今後の日本の行くべき方向性について考えが深められた回となりました。
文責 玉川実理

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