今回は米倉誠一郎氏による講義でした!
今日は一橋大学名誉教授の米倉誠一郎氏による講義でした。今回は「創造的破壊、未来を作るイノベーション」をテーマにお話しをいただきました。
イノベーションは技術革新と訳され、近年はイノベーションをゴールに設定することが増えているが、それよりもある目的のために研究開発を行った結果、気づいたら技術革新、イノベーションだったという方が良い、と説き、FedexやGO Proの事例を紹介されました。そのお話を皮切りに日本の発展、さらには企業、団体、個人の成長までにつながる考え方をうかがいました。
その中でも特に重要だと思ったことを2点紹介します。一つ目は多様性のある組織を作ることです。破壊的イノベーションは予想外なアイディアや技術が発明されることであるが、そのためにはみんなが同じ意見を持っている組織では既存の技術以上のものは生まれない。例えば、上司や同僚の言った意見に「え?本当ですか?」と意見できるような人材が重要となってくる。私は就職活動で学生が皆黒スーツでいる姿に今の日本の多様性の減衰が見て取れると思いました。
二つ目は組織でも個人でも無いことを嘆くのではなくすでに持っている強みを探し、それを伸ばすことです。他人をうらやんでもその他人が持ってない何かを自分は必ず持っているはずだからそれを探して自分に付加価値を付けることが重要だ。常に前向きでハッピーでいるスペイン人は生産性や創造力が数倍になるというお話はとても興味深くとにかく楽しく生きようという気持ちになりました。
米倉氏の講義はとても面白く、これから前向きに生きようと思わせてくれるような講義でした。塾生からも多くの質問があがり、予定時間を延長して議論が続き、積極的に参加することができた回でした。
文責 玉川実理