本日は小城武彦氏による講義です
一度しかない人生をなぜ今の仕事のために使っているのか?
あなたは、貴方の後輩、会社、この国に何を残したいのか?
心の底から成し遂げたいと思っていることは何か?
などの問いから講義は始まった。
数分の沈黙を経て発されたのは ”それらを言語化することが重要である”
小城氏は、経産省入庁し13年勤めるも、年々愚痴が増え顔が死んでいく仲間をみて、転職を決意。当時ベンチャーのCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社長のかばん持ちから再スタートをきる。そこで成長期のベンチャー企業のダイナミズムを体験し、サラリーマンとオーナーのあらゆる差に愕然とする。また、分数もわからない社員が日々120%の仕事をこなしていると数年後には大企業のエリートと変わらないビジネススキルが磨かれる現実。大企業と成長企業の差をまざまざと見せつけられる。
その後、破綻した日本の伝統的大企業の経営再生に社長として再建に携わる中、社員全員こんなにも優秀なのになぜ倒産してしまうのか?数社の再建に携わるうちに破綻する日本企業の共通点に気づく。これらの経験から、日本企業衰退のメカニズムを大学で研究し学位を取得する。
講義では、破綻に陥る企業の特徴(社風や幹部の価値観、思考パターンなど)が次々と挙げられる。塾生はそれぞれに思い当たる節があるようで皆、表情をこわばらせる。
変革に重要なのは、やはりリーダーの役割。
それは、リーダーが社員(部員)全員に対し、
自分もまずかった、と認識できる論理的な説明と、このままいくとダメになる(ホラーストーリー)を伝え、組織の危機を個人の痛みに変換させられること。
自分をリードすることができて初めて人々を社会をリードできる。自分をリードするには自分との対話が重要。
本当の内なる声を聴き、自分は本当に何をしたいのか?
まずできることから。
「自分のできる範囲で変革にむかって尖って行動をしてみる」
「副業」
「自らを磨く機会を作る」
強い衝撃とともに危機感をもった塾生は、自分が今からできることは何かを真剣に考え、また自分の人生をも見つめなおす貴重な時間となった。 文責:事務局