今回は海老澤観氏による講義でした!
今回は、モバイル・インターネットキャピタル㈱ 海老澤社長に、「リーダーシップの獲得」をテーマに、ソニー時代から現在に至るまでの様々な経験から得たご自身の哲学をご紹介いただきました。その一部をご紹介します。
~マインドセットについて~
「人に上下はない」
人はそれぞれ能力の差はあるが、その時々で使う能力は限定的でありその時々で活躍できる人は変わる。全ての人を、リスペクトすることが重要。「人の欠点とは長所の裏返し」
人から欠点だと指摘されるのは、単に周囲の期待を把握できていないだけ。使い方次第で、欠点は生かせる。
「人間の弱さを自覚する」
誉めるより、悪いところを指摘しやすく、人より優位に立ちたい、のが人間である。
意識して減点方式から加点方式にシフトし、弱さを克服する必要がある。
~相手とのかかわり方について~
「人を動かす力」
正論を語られると、人は嫌々従う正論を語るのではなく、心を動かすこと。相手が行動したいと思える心理的ハードルを下げ、責任追及よりも改善策の実行に力を注ぐこと、相手の要望を的確に理解し、相手をまず信頼すること
「自己研鑽のヒント」
自己成長の過程のなかで、かつて定めた目標は「今」の自己成長には不十分であるゆえ、最大限の変化をもたらす環境変化を求めること。
「人は後悔できない」
“過去の自分の最良判断”が違っていても、その結果を知った自分はその時よりもすでに成長している。アップデートされた、自己の思考も成長の証であるため、後悔するより次にどう生かすかを考えることが重要。
最後に海老澤氏は、感覚をロジックにできると多くの人に伝わる、ただ、たとえロジックに説明できなくても“感覚で正しいと思う事を臆せずアウトプットすることが大切である、と仰り、とにかくアウトプットすることで周囲がロジックにしてくれたりすることもある。ただ、日々相手に伝わるように伝わる表現に加工するテクニックを身に着ける鍛錬をすること。と締めくくりました。
リーダーシップのベースとなるものとして、それらすべてに共通するのはその人の「価値観」と「人間性」で、獲得には長い時間がかかります。塾生にとって、自らの「価値観」と「人間性」を考え直すきっかけになった講義でした。
文責:議事録隊 切石右京