今回は小城武彦氏による講義でした! | 講義、講演のTOPIX一覧| | 少数精鋭のビジネス研修なら西岡塾

サイトマップ

今回は小城武彦氏による講義でした!

2022年06月06日
sample

今回は、九州大学ビジネススクール教授の小城武彦氏より、「組織の変革を担う」というテーマでご講義いただきました。

プロ経営者としての数々の企業再生経験と、大学院での研究内容を踏まえて、小城氏は企業が衰退するメカニズムを説明されました。

まず、企業が衰退していく要因として、予定調和的な社内調整プロセス、人事評価システムの機能不全、強い社内政治力を持った経営幹部の3点を挙げられ、これらの問題は事業環境が変化してから顕在化するという恐ろしい事実を述べられました。その後、塾生の所属している企業に当てはまる特徴はあるか、また、塾生自身にその特徴を切断する力はあるか、という議論が白熱しました。そこでは、組織を担っていくミドルとして、切断力について考え抜く真摯な塾生の姿勢が見受けられました。

続いて、小城氏は、実際に組織を改革するためには、強烈な反省論が最重要であると説かれました。社員のほぼ全員が「自分もまずかった」と認識できるような論理的説明をすることで、変革への最大の抵抗勢力である社内政治に対抗していくことができます。

最後に、切断力のあるリーダーになるために必要な「不動の二次元」を示されました。優れたリーダーは成果志向性と人間関係志向性の双方を使い分けるが、日本のリーダーに多く見られる傾向は人間関係志向性への偏りです。2軸を使い分け、能動的についてきてくれるフォロワーを獲得してこそ、リーダーシップが形成されるのです。

小城氏は、変革を起こす契機として、自分自身の内なる声を聴き、組織の中で自分は何がしたいのかというビジョンを明確化することが重要であると語られました。組織の変革は決して容易ではありませんが、講義内容を踏まえた議論が活発に展開されたことで、塾生は自らのビジョンを見つめ直すことができたのではないかと思います。企業変革についての学びが、塾生一人一人の自己変革につながることを期待しています。

文責:議事録隊 菅沼陽菜

Page Top