今回は20期の卒塾発表でした!
2月3日は西岡塾20期、女性リーダー塾4期最終プログラムの卒論発表会でした!
例年、二日間にわたる卒塾合宿を行っていましたが、今期はコロナ禍により合宿を断念し、オンラインでの卒論発表会を行いました。今期の卒論テーマは「理想の雇用システムと我々のあるべき姿とは」についてです。
6グループの提案は以下の通りです。
Aグループ:年功序列廃止やマイルストーンごとの不定期な評価制度で日本型のジョブ型登用を行い、給与報酬体系の抜本的改革を行う。また、人材の流動性を確保するべくアルムナイ制度の整備や副業容認などを行い、個人のキャリアプランの策定を促進し、安定志向や任期満了のみの注力からの脱却を目指す。
Bグループ:30歳一括採用制度や外国籍取締役設置義務化などで、従来型システムの脱却と国際競争力向上を図るとともに、キャリアを資本の蓄積とするべく、社内ベンチャー制度整備で若手を育成し、フリーランス、NPO支援、企業支援制度の整備でシニアの活性化を目指す。
Cグループ:企業・国・学校の三位一体による改革。企業は、「ジョブ型雇用・外国人採用の拡大・成果型報酬への転換」を、国は「学習機会の積極的提供・高度外国人人材入国優遇措置」を、学校は「実践的専門教育・英語による授業」をおこない、海外で通用する人材育成を図る。
Dグループ:リカレント教育、趣味の追求、ボランティア、ワーホリなどを学ぶ期間を誰もが取得できるような制度整備を行い、ステレオタイプからの脱却を目指す。一方で、キャリア選択型人事制度と等級制度を導入し、キャリアのコース×等級に応じた評価基準・ミッションを明確に定義し適切な評価を行う。
Eグループ:社員が複数のプロジェクトに同時並行で応募し、キャリアを社員自身が切り開くシステム。社内に流動性の高い疑似的雇用市場を作ることで、社内雇用市場を通した適材適所の実現を目指す。
Fグループ:人材流動性を高めるため、イグジットマネジメント、フェロー制度、起業支援を行う。また、ベンチャー企業への出向などで多様な働き方の選択肢を提供する一方、ミドル自身の改革のため、企業依存からの脱却で社外との連携、失敗を寛容する文化醸成で若手の意欲を引き出すことを目指す。
西岡塾での約8か月間にわたるプログラムで得た学びが活用された、含蓄に富んだ発表となりました。現代日本の雇用システムを、自身の周囲の背景から世界との比較に至るまで、多様な視座から研究され、様々な問題を提起する様子は目を見張るものがあり、日本を背負って立つリーダーの熱意を感じました。塾生の皆様、長い間大変お疲れ様でした!
文責:議事録隊 切石右京