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前日は米倉誠一郎氏による講義でした!

2021年12月13日
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先日は、一橋大学名誉教授米倉誠一郎氏による講義でした。今回はイノベーションについてお話いただきました。

まず冒頭に、過去の日本において、明治維新や第2次世界大戦、オイルショックなど、日本が逆境からの復興を遂げたことから“逆境に強い日本”と定義し「危機におけるリーダーは旗を揚げ、仕事に意味と未来図を与える」と題し、現在のコロナ禍からどのようにして組織や人材が活性化できるのかについて、いくつかの定義を頂きました。その一つである多様性の重要性について以下に記します。

イノベーションが急進的になり、他国の生産性が日本を圧倒する危機的状況の中、アメリカの行動心理学実験の事例を挙げ「多様性の高い組織ほど、より多くより謙虚に注意深く事実を精査する」という結果から、自分と違う人間と働くことで、集団浅慮Group Thinkから脱却しなければならないと説かれました。また、世界と比べ日本の若者の自己肯定感が低いという事実は、多様性の低さからくるであろう「尺度の狭さ」が原因の一つであると紹介し、知的とは単なる試験の成績がよい以外に、スポーツの能力やコミュニケーション能力など、多数の原因があるとご紹介いただきました。一定の尺度だけで評価をするのではなく、個々の強みを認めて伸ばす観点が、教育でも社会でも必要であるとご説明されました。

今後、付加価値を付与しイノベーションを起こすには、知識の教授というパラダイムを変えて、調べたものを伝える創造パラダイムに変更する必要があると語られ、これからのリーダーである塾生が多くを考えさせられた講義でした。

文責:議事録隊 切石右京

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