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今回は楠木建氏による講義でした!

2021年10月10日
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先日は、先日は一橋大学大学院ICS教授の楠木建氏による講義でした。今回の講義は例年と異なり、「逆タイムマシン経営論」についてお話しいただきました。

これまで多くの企業が、日本より先を行く米国などのビジネスモデルを輸入する「 タイムマシン経営 」に活路を見い出してきました。しかし、企業の成長には、事業の模倣ではなく、経営の本質を磨くことが必要であり、むしろ大切なことは、技術革新への対応といった過去の経営判断を振り返り、今の経営に生かす「 逆・タイムマシン経営 」であると冒頭で説明されました。

さらに楠木氏は、「現象は変わるが、理論は変わらない、理論を考慮しなければ、因果関係の錯乱などからなる罠にはまるのだ」と述べられました。その罠には、①飛び道具 ②激動期 ③遠近歪曲の3種類があるとされ、これらが同時代において、論理的根拠不在かつ扇動性をもつ「ノイズ」として現れるとして警鐘され、この「ノイズ」を除去することで、事象の本質が明らかになると力説されました。

これには、冒頭で述べられた“本物か偽物かは塩が引いた後にわかる”過去の経営判断にさかのぼることが効果的であるとされ、「新聞雑誌は10年寝かせて読め」と説かれました。

これにより、AIやIoT化のみに着目し先の利益を見過ごす①飛び道具トラップ、今こそ社会が激変する時代だと錯誤する②激動期トラップ、遠い世界が良く見え、自分がいる近くの世界が悪く見える③遠近歪曲トラップのような「同時代性の罠」を回避し、経営判断を陥穽にはまることなく判断できると語られました。

最後に楠木氏は、経営者がマクロ環境を嘆いていてもしょうがない、これは単なる他責であり、現代の膨大な情報からいかに“本質”を掴み取り、競争と戦略の原点に立ち戻ることが重要であるとリーダーの思考様式をまとめられました。この言葉は、「同時代性の罠」を回避し、おかれた状況を冷静に再考させるフレーズであると感じました。

 

文責:議事録隊 切石右京

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