女性リーダー塾第10回講義 豊岡市長 中貝宗治氏 講義
本日は豊岡市長の中貝宗治氏による講義でした。市長は、社会がグローバル化する中で、同じ商品や同じ街並みが世界中どこでも見られる中、ローカルであることが逆にチャンスであるとおっしゃっていました。豊岡市では、他の都市にはないオンリーワンを磨くことで、小さな市が直接グローバルとつながることのできる、小さな世界都市を目指しています。実際に、コウノトリの野生復帰を通じて人間も住みやすい豊かな環境を作る中で無・減農薬のお米を作りコウノトリ米というブランド化に成功し、温泉やアートなどを通じ世界に豊岡の魅力を発信しインバウンドを増加させたり、5つのビジネスの柱を設定し勢力的に活動しています。
また、豊岡市も同様に抱えている課題、人口減少高齢化による人手不足、若者は都市へ出ていったきり帰ってこない、そんな状況をじっくり時間をかけて変えていくことに注力しています。
その一部である、働きたい女性が活き活きと働ける環境になるためにはどのようにすればよいかを、塾生含め議論をした結果いくつかのユニークな意見が出ました。
行政のシステムを変えるだけでなく、家庭内の意識を変える必要があるという意見や、’’性別役割分担意識にとらわれない’’という考え方は、男女はそもそも違うのだから不可能なのではないかという意見など、女性ならではの目線の意見が出ました。豊岡市の観光サービス産業には男女のできることの差はないからこそ柔軟な発想や新たな仕組みが必要だという意見も出ていました。
今回の講義で、企業や行政はタテのつながりを大切にするのではなく、ヨコのつながりというものを大切にすることで、女性と男性がともに、いきいきと働く社会を築くことができると感じました。この問題は、豊岡市だけでなく日本全体の問題であるからこそ、女性だけでなく男性も考えるべき問題であると感じました。
文:議事録隊 宮澤 俊太郎