受講後のレポート 詳細
第13期生 矢倉 聡
中でも、個人的に最も深い印象を受けた方は、スタック電子の田島相談役のお話でした。他の皆さんは同族、かつ、二代目以降ということで、田島さんが発しているような、一から事業を立ち上げた「迫力」(言葉にするのは難しいですが)を感じませんでした。田島相談役ほどの覚悟を今の自分が持っているかどうかを改めて考え、自分はそこまで決意できていないことに気付きました。私は「従業員を食わせる側」というほどの覚悟を持てていないと感じています。
詳細をお伺いすることはできませんでしたが、自分が立ち上げてきた事業を、次の社長と従業員に事業継承したお話は、本当に悩み抜いた結果でのご判断だと思います。そのご判断のお話をもう少しお伺いすることができればよかったと残念に思っています。
自分の気づきという意味では、マネジメントのスタイルは固まった「型」があるのではなく、いくつかの「型」があることを、経営者の皆さんのお話をお伺いする中で感じました。いずれかが「良い/悪い」ではなく、各社の業態と経営者の個性・人格をベースにカスタマイズ(最適化)されている印象を持ちました。
上記の田島顧問の話と併せてですが、自分が経営を率いるステージに上がるには、「覚悟」も「マネジメントのスタイル」も確立できておらず、それをこの数年の経験の中で、早急に身に付けていく必要があると感じました。
また、いずれの経営者も人材には同じく悩んでいるお話をお伺いし、「事業は人」であり、人の育成にまつわる課題は、業種・業態、大企業・中小企業を問わず、共通であると感じました。私自身も悩んでいるテーマです。こう解こうとすれば、こういう成果が出るという、絶対的な答えは無いということにも気づきましたので、引き続き、自分の中で試行錯誤をしていきたいと思いました。
このテーマは我々ミドルの世代でも、もしかすると共通のテーマかもしれないので、塾の皆さんとの議論の中で、悩みを共有できれば良いとも思いました。